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2021年6月10日


ねぇお母さん。

最近、銅相場が急騰しているんだ。なぜだか知ってる?

昨今のキーワードは「脱炭素社会」。温暖化だからCO2削減しましょうって話は、小僧にも理解できる。

でも、それがなぜ銅相場とつながるのか?

つまり、エンジンがモーターになるってことなのさ。そのモーターは磁石と銅コイルでできているの。もうわかるよね。

銅は約1万年前に人類が初めて利用した金属。銅だけだと柔らかすぎるから、これにスズを混ぜて強度を増したのが、青銅(bronze)ね。

金や銀より実用的な金属として、銅は四大河文明に様々な恩恵をもたらしたの。

銅は豊富で、加工しやすくて、しかも導電性と熱伝導、さらに耐久性や耐食性にも優れているんだ。

身近なところだと電線の中身は銅だし、高級炊飯器の釜やフランスの高級鍋も銅製。

「ブロンズメダル」なんて残念な呼ばれ方されているけど、僕たちの実生活においては、銅は紛れもなく金メダルなんだよね。

何をいいたいかというと、銅の性質や用途を理解していると、脱炭素→銅相場急騰の流れを連想して、世間より先に動けるんじゃないかってこと。

「理解」ってほら、勉強と経験の積み重ねじゃない?

電磁誘導や熱伝導の性質を理解して、実社会における有用性を理解してって。でないとさ、「脱炭素」の「だ」と聞いた時点で、銅相場きた!みたいな反応って、できないはずなんだ。

これは、すべての分野でいえるんじゃないかって。科学的知識があって、地歴知識に基づいた政治的判断を理解して、言葉を理解して、理屈で積み重ねた理解を言葉にして。

で、次の一手を判断する!

お父さんみたいにさ、暇があればファミコンばっかしてた反面教師がいるからほら、僕はちゃんと勉強したい。

でもね、なぜ夫は性懲りもなく妻の地雷を踏み続けるのかは、どんな博覧強記でも、永久に理解不能なんだと思う。

…っていう分別を、5年生くらいで勝手に理解してくれねぇかなww