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校長の長話に女子が参って倒れちゃうなんてのは、昭和の体育館ではよくあることだった。

貧血の原因は、鉄欠乏。

鉄は、たんぱく質と共に赤血球のヘモグロビンを構成する。酸素は鉄にくっついて細胞にもたらされ、そこでブドウ糖と反応してエネルギーを作り出す。

鉄だけ摂取してもだめ。ビタミンCとイオン結合することで、腸管壁から吸収されるからだ。

鉄の相棒Cは、他にコラーゲンの生成過程で使われる酵素を、アシストする補酵素となる。

だから、Cが足りないと美肌にはならない。

また、骨はカルシウムとリンの結晶だが、その骨格となるのがこのコラーゲン。血管もコラーゲンだ。

しかし、Cは茹でるとお湯に溶けちゃったりと、摂取がなかなか難しい。

ベストは、新鮮サラダや生食基本の果物。生きた細菌と一緒に摂取する漬物も、非加熱だからビタミンが壊れない。

体育館で倒れる昭和の女子には、鉄とCのどちらが足りていなかったのかは定かではない。

しかし、俺はスナフキン調で偉そうにいいたい。

「細胞はね、鉄にくっついて運ばれてきた酸素とブドウ糖内の炭素を反応(燃焼)させて、校長の長話に耐え抜くエネルギーを作るんだ。

だから、ブドウ糖源のお米もちゃんと食べてね。

同じ糖質でも食パンには砂糖と植物油が入ってるし、美容と健康には、何も入ってないご飯が一番だよ」

って、こずるい米屋の宣伝でした。