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2022年5月18日

最近スーパーに行くと、ありゃ、こんなに買ったっけ?となる。

日本人は生食卵を買うと思いますが、あれも1パック5.2ドルになった。

星州卵はほぼ星州産ですが、エサとなるコーンがコロナ前の2~2.5倍。コンテナ費用、ガソリン代、電気代も同様に1.7~3倍。

容器もおそらく2割以上あがっている。生食卵は冷蔵品で、常温と違って余計コストがかかる。

タクシーも。青いタクシーでおなじみComfortDelGroがメーター(400m)あたり22セント値上げしたんでしたっけ?Grabも1~2割値上げ。

日本では170円を超えて騒いでますが、星州のガソリン代は公示価格3.2ドル/ℓ超えてますからね。もうぶっ飛んでます。

ダイソーまでもが、消費税分加算(7%値上げ)です。

・豚とロケット

昨年、豚肉の国際相場が急騰したと話題になった。

豚丼屋の社長が、964円の豪華豚丼を、大台を超えた1054円にしないと利益が取れない!

ということで、値上げ=客離れを恐れて数日で頭が真っ白になるくらい悩む(?)みたいなニュースを見たんです。

なヌ?丼の中に豚バラの花を咲かせた豪華さなのに、たった90円の値上げで、頭がラオウに秘孔を突かれたレイさんみたいに?

「おにぎりを10円値上げしたところ、売上が1割以上ダウンした」

というコンビニ業界の苦い経験に代表されるように、値下げ常識のデフレ社会だと、1割もの値上げは死活問題。

以前、ユニクロも、1980円を2000円台にして大バッシングを受けたことがあります。ゾゾタウンも、送料無料をやめます宣言してバッシングを受けたところ、前澤さんが

「送料無料なわけねぇだろう、ヤマトが汗流して配達してんだ」

みたいにツイートしたら、客離れが起きて平謝り。そのあと、なぜかカネを配り始める。

あ、いや、カミングアウトすれば、実は稲造も、2ドル(約2.5%)の値上げに社運がかかります。

いつ潰れるかヒヤヒヤ。豚問屋の社長みたいに、坊主頭に白髪も増えたなぁ。

・企業努力とは?

商品価格を上げないためにも、日本企業(特に99.7%の中小)は乾いたぞうきんを絞るようなコスト削減に踏み切る。

ぞうきんって、つまり人件費。

人件費に手を付けないところは、量を200g→180gにしたり、クオリティーを1割下げるステルス値上げで

「見た目の値段が変えない」

という企業努力をせざるを得ない。

一方、前年比3.6%インフレ(だったと思う)の星州は、何の予告もなくドカンと値上げだし、同時に人件費も上がる。こういう星州型が、先進各国では常識。

日本は20年も維持した価格を1割上げるのに土下座しなきゃダメですから、明らかにおかしい...

と、政治の話になってくるので、この辺で。