SHOW SIDEBAR
2021年2月3日

 買った方が安いし、手軽だし、美味しいし...ということで、料理全般、まったくしない人が激増中であることは、想像に難くありません。

 キラキラして家事イメージ(生活感)ゼロ、豊洲のららぽーと界隈を歩いていそうな女性も、シンガポールではよく見ます。

 ましてヘルパーもいるし、外食文化華やかなりし星州のこと。米国は自炊率10%といいますが、星州の、そして在星邦人の自炊率はいかほどに。

 (お米を選んで買うくらいですから、弊社のお客さんは、自炊率100%だとは思います)

 さて、レッドマンはパンやお菓子をいちから作るコアなユーザーのための。駅近ショッピングモールを中心に、近年あちこちに出しています。

 日本産小麦も道産中心に10点ほどあったのですが...

 パンやお菓子、麺などそれぞれの用途に合うよう、各地から集めた各種小麦、菓子パンに混ぜるような具材、調理器具の数々。

 そしてなんと、私が探していたアマニの種(フラクシード)や、ヒマワリの種まであるではないですか。(←健康食品)

 まさか、超低自炊率を誇るシンガポールに、こういう充実の品揃えの専門があったとは。

 うかつであったが、レジに列をなしていたお客さんは全員中華系星州人で、パンや菓子作りに限っては、まさかヘルパーさんの仕事とは思えない。

 この国は、意外にパン菓子自炊率が高いのかもしれない。

 なぜREDMANという名なのかは知らないが、ニッチをついた素晴らしいビジネスセンスだ。

 日本からホームベーカリーを取り寄せて以来、週に1,2度はパンを焼く米屋稲造

 パンは炊飯より確実に難しく。

 粉(強力、全粒、米粉等々)、水と水温、塩、砂糖、ミルク、バター、イースト菌...

と、食パンのくせに、サジ加減や焼き加減1つで、出来上がりがかなり変わってくるから面白い。

 プロのパン屋は簡単にパンを焼いているかと思いきや、独自のレシピ(原料と調理法)を見つけるまで、寿司屋の大将並みに厳しい修行を積んだのかもしれない...と勝手に感心したわけです。

 ごはん好きが米や器具、炊飯器にこだわりるように、パン好きもオーブンや目指すパンに合う小麦を探したり...と、いろいろとこだわりがあるのでしょう。

 人前では小指をたててホホホとか笑ってそうな、フラワーアレンジメントが趣味でございますのと、STORYやらVERYの表紙みたいなキラキラ奥さん。

 それは世を忍ぶ仮の姿。

 その正体は、フワっとしてモチっとした芳香ただよう極上のパン作りに余念がなく、理想の小麦を訪ねて三千里、真剣なまなざしで執念を燃やす野望の女。

 レッドマンのレジに並びながら、前に立つビーサン星州ママの人生や人格を勝手に妄想して盛り上がり、ボクはなんだかとても嬉しくなった。

 パンに限らず、自分で料理するお母さんは素敵だし、尊敬できますよ、やっぱり。

 さて、レッドマンには「日本産小麦の全粒粉」「パン専用の米粉」が見当たりません。

 シンガポールにないものは、このケチな稲造めが輸入しやしょう。

 ということで、さっそく熊本の米粉専用品種「ミズホチカラ」と、全粒紛は岩手「ナンブコムギ」に目をつけています。

 今回は間に合いませんでしたが、次々回の船に乗せたいと思います。