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2021年2月12日

 ホームベーカリーで、手始めにノーマル食パンを焼いてみた。

 食パン作りは炊飯よりちょっと面倒だが、HBを使えばウソみたいに簡単。具材を入れてボタンを押すだけ。

 コネ、発酵、焼き、の3段階で、ひたすら待つ。

 コネがちょっとうるさくて、ウィ~ン、ウィ~ンと、電動モスラの這うようなモーター音がしばらく続く。

 その後、イースト菌が自動投入され、「発酵」に入る。

 中で生地にとっての適温環境を再現しているそうだが、これが長くて2時間くらい。

 そしておまたせ、「焼き」が始まる。終わって蓋を開けると。

 じゃ~ん!

 小麦、砂糖、牛乳、水、塩、バターとの等価交換、全方位ミミだらけの食パンに大変身の錬パン術。

 焼きたては当たり前のように熱いため、とても素手ではつかめない。

 パンには、鍋・オーブン用のグローブが必要。厚手のタオルで代用可だが、あれがないと、焼いた器から食パンがなかなか出てこない。

 さてさて。

 まな板の上で、ホカホカとスライスされることを待ち望む、こんがりと焼けた素肌が素敵な食パンちゃん。

 お待たせしましたと、包丁を入れる(パン切用の長いやつがおすすめ)。

 パリッ!と刃の入る感触とともに、中からふわぁ~とやわらかな湯気を立てる白い果肉。(粗糖(黒糖)を使うと、中身が茶色くなる)

 大概の人は、ここで焼きたてパンをつまみ食いして、最初なら超感動する。

 ミミがサックサクのカリッカリ!

 ふぅわぁ~としたやわらかぁ~い中身より、こんがりと薄手で上品なクッキーみたいな、ミミの方が美味しいじゃない!

 もうね、カレーパンが評判のの、揚げたてカレーパンのカリサク感に勝るモーレツな感動。

 ところが、時間経過とともにミミはガチガチ、場合によっては、前歯が差し歯の人は注意が必要なくらい。

 前出の正直チビも、ミミだけを器用にすっかり残すだろう。

 だから、ミミは必要悪の邪魔者と化し、カットされて加工されるなり、1㎏10円とかで投げ売りされるのだ。

 狡兎死して走狗烹らる。

 さんざん会社に身をささげた挙句、辞令一枚でリストラ部屋へ飛ばされるおっさん。パンにとってのミミとは、まさにそういう存在。

 ともあれ。

 焼きたては、頭に並んだ冷めた食パンとは別次元だと、自分で焼いた人は誰しもが思うだろう。

 パンは熱いうちに食え!

と、清教徒革命のクロムウェルも名言を残した(?)が、一時、HBがブームとなった理由は、おそらくこの「焼きたて」にある。

 ごはんよりパンをすすめる、敵に塩を送る稲造

 だけど、朝パン派の人は、夜のうちにタイマーセットして、朝は焼きたてパンだと、一日の始まりがとても幸せだろう。

 まぁ、パンじゃなくても、ママがまめに料理するんチの子って、買ってきたもの温めて並べるだけのママんチの子に比べて、やっぱ口ン中もずっとあったかいんだろうなって思うよ。

追伸:
「炊きたて」「焼きたて」の「たて」は、英語だとFreshのようです。