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2020年7月22日

 Withコロナ時代、一番大事なのは個々の免疫細胞。その7割は、なんと腸に集中しているらしい。

 なぜだろう?

 どんな水や空気や食べ物でも、人体にとっての「異物」を大量に含んでいる。

 ほとんどは人畜無害な細菌やウイルスだが、そのために腸壁の内側には免疫細胞群が待機している。

 腸管に運ばれてきたそれらと触れ合うことで、免疫群は攻撃すべき対象とそうでない対象を見極め、そこで演習をしているのだという。

 その後、血液に乗って全身に運ばれ、傷や粘膜から侵入してきた有害物質から我々を守ることに、彼らはその生涯を費やす。

 腸はなんと、免疫学校だったのだ!

・・・

 ある種の免疫細胞は、腸内細菌によって生産されていることがわかってきた。

 つまり、個々の腸内細菌の質や量いかんで、基礎免疫力が決まるのである。美しい腸内フローラを持っている人は、いつまでも若々しく、しかも病気にも強い。

 その腸内細菌のエサとなるのは、野菜に含まれる水溶性食物繊維。腸内環境を快適に保つ(=お通じをよくする)のは、穀物などに含まれる不溶性食物繊維。

 つまり、不溶性食物繊維をちゃんととっていると、学校の環境がとてもいい。そこは整然としていて品がよく、目のきらきらした育ちのいい貴公子や令嬢が学んでいる。

 80年代の中学校みたいに、窓ガラスが全部割れていたり、リーゼントにボンタンで、家庭環境が複雑で愛に渇いたツッパリもいない。

 私は米屋。何を言いたいのかというと…

 「免疫力の増強に、食べて効きます、胚芽精米DX!お求めはお近くの稲造米穀で」

 (Youtubeの5秒CM出したいくらい)

 玄米は味がタンパクで、炊飯もちょい面倒で、たぶんほとんどの人は続かない。

 そこで、玄米から半分以上削っているが、胚芽も糠層も残した「胚芽精米」が、当自慢の対コロナ用の腸活米。

 自分の子どもには、窓ガラスの割れてない学校に行ってほしいでしょう?

 なら、自分の免疫細胞にも、ぜひ整然とした環境を提供せねばなりますまい。

・・・

 むかし。

 四十を超えて独身を貫く天海祐希が、「ご結婚はなさらないんですか?」と下品で慇懃無礼な質問を受けた。

 で、彼女。なんて応えたか?

 「婚活より腸活ですよ!」

だったかどうか。

 私の記憶は定かではないが、52歳の彼女が今でもそう言うなら、説得力は十分だ。

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