私は咬ませ犬じゃねぇ!~あきたこまちと俺物語~
あきたこまちは、コシヒカリよりスッキリした印象です。
秋田産は特に大粒で、かつシュッと透き通る感じの、スゥ~
つや姫は「シュッ」ではなく、「キュッ」と引き締まった感じで、
こまちは、決して「固め」というタイプではなく、
「おいしさ」という基準だけで比べたら、
団塊の世代に対する
「吉永小百合と栗原小巻のどっちが美人か?」
みたいな質問で、あくまでも好みの問題。いや、
平成世代の人、昭和ネタでごめなさい。
私はこまち育ちの秋田県人ですから、もちろんこまち派。
卑近なたとえで恐縮ですが、もし私が小5だったら、
誰が俺の初恋だったんだろう?
と振り返ると、麗しのつや姫さんではなく、
実際、
日本時代からコシ派の方、シンガポールでは稲造こころのお米、「
2.種は同じでも
(1)育て方
しつこく、こまちネタ。
弊社には、①一般栽培②特別栽培③無農薬④JAS有機と、
この4種。種として持っている遺伝的背景は、もちろん一緒です。
普通、人間も含めた動物の子は、
一方、栽培作物は、隣の株と向かいの株で、背丈や実の大きさ、
種籾専用の水田というのがあって、
農家は種を卸業者から買うのですが、農家の育成環境はバラバラ。
土壌や気候といった自然条件、
するとどうだ。
種は同じ「あきたこまち」なのに、収獲される頃には、
(2)生まれより育ち
何が言いたいのかというと、植物も、動物も、もちろん人間も、
たとえば、港区の、
伝統を感じさせるチョコレート色の制服に、
「ハイ!ありがとうございます!」
なんてキラキラした目でハキハキお礼をいいそうな、
その横には、
「わたくし、蜻蛉物語の道綱母に共感いたしますの」
みたいな、見栄っ張りタワマンママなんかとは完全別格、
そしてラスボス登場、ヨット焼けした貫禄のおとうさまが、
一方、父がブツのバイで服役中、
「ハイ!ありがとうございます!」
なんて気の利いたセリフが出てくるものかと、
血が同じでもやはり環境が違えば、
まあ、氏素性がどうであれ、
しかし、少なくとも「身についた品性」だけは、植物も人間も、
4種のあきたこまちを比べて、そんなことを考えた。
そういう私は、秋田の、黒毛和牛が脱走してくる(←