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海運事情

今年は、ここからの様相が大きく異なります。

年明けから、世界的にコンテナ船の遅れが目立っています。

原因は中国-米国航路。米国の個人消費が旺盛すぎて、主にロスでの荷揚げパンクしているんだとか。

米国は補助金や失業保険の大盤振る舞いがすご過ぎて、労働意欲だだ下がりのぐうたら続出。

労働参加率が落ちているそうですが、(一部の)米国人は働かないのに借金までして消費や株、家まで買うわのそりゃあもう大騒ぎ。

で、通常は5隻程度の待機船が、現在はその5~10倍も、ポートランド沖に待機しているのだそうです。

コンテナは世界をめぐっていますから、一か所でそれが滞ってしまうと、玉突きで全部遅れる。秋田→釜山→星州という超ローカル航路であっても、それは例外ではない。

圧倒的なコンテナ供給不足の売り手市場だから、船会社も強気で運賃爆上げ。

例えば、中国-南アといった長距離路線だと、運賃500%増なんて嘘みたいな数字。

これは、赤道付近で中が70℃くらいになるドライコンテナの話。

食品輸出には不可欠なリーファーコンテナは、通常ならドライコンテナの3倍高ですから、5倍だと、もう目も当てられない運賃になります。

価格転嫁しないと、会社がそのうち潰れます。

だから、一番困るのはそのツケを払う最終消費者...ってことですが、船会社はこういう相場で超強気を維持しますから、まぁやり切れません。

こりゃあねえ、世界的なインフレも当たり前。とにかく、需要はあるのにモノが動かないから、供給ひっ迫。

…と、誰が得しているのか知りませんが、こういう状態が1年近く続いています。