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23年3月8日

 

ポピュラーな大豆やコーン油など、ほとんどがオメガ6系リノール酸。

「必須脂肪酸」だから食事からの摂取が必要だが、現代人はこれらに偏りがち。

脂質は、体内でリンと結合してリン脂質の細胞膜を形成する。

脂質=脂肪酸。その中でのリノール酸の働きは、細胞膜を固くすること。

食生活がリノール酸に偏りすぎると、血液細胞が柔軟性を失って血行が悪くなり…

毛細血管の隅々まで血が回らないとは、どういうことか?他人事ではない、自分がそこにいるw

次に、オメガ6系は白血球を活性化する。取りすぎで活性化しすぎる。

また、現代人は加工食品=無機リンの取りすぎ。

血中に溢れたリンがタンパク質と結合し、白血球がそれを攻撃→老化の原因=慢性炎症を引き起こす。

そこにオメガ6過多だったら…なんかゾっとする(アセアセ

なお、過剰リンは腎臓で濾過されるが、それが再生されることのないネフロンに負担をかける。

腎機能の低下は大変。下水処理場が機能しない町を想像してみたらいい。あれが体内で起こる。

〇オリーブオイル

なぜ、いいとされるか。

オメガ6比率が低く、細胞膜を柔らかくし、コレステロール値を調整するオメガ9系オレイン酸が中心だからだ

一般的な現代人のオメガ6:9の摂取比率は、10~20:1。理想が4:1にも関らず!

なら、オリーブオイルをメインにしておけば安心、って思う。

ところが、弱点がある。

まず、光に弱い=酸化して性質が変化しやすい。

オイルに含まれる葉緑体が、光合成=酸素を生成する。だから、良質なものは透明ではなく、遮光用の濃い緑か黒のガラス瓶で販売されている。

プラスチックは酸素透過性が高いため、ペットボトルってどうなんだろう?

次に、理想の保管温度が12℃前後とかなり低め。

一方、冷蔵庫では固まるから、小さい瓶を買って早め使い切りがベスト。

過酸化脂質と化したら、せっかくのエキストラバージンも台無しだ。

〇選択

では、オメガ9系で選択すべき油とは?

まず、菜種油。オメガ6:9はオリーブオイルとほぼ同割合で、1:6くらい。

キャノーラ油と混同しがちだが、キャノーラCanolaは、Canadian Oil Low Acidの短縮形。

ほぼ遺伝子組み換えで、日本でなじみ深い菜の花(セイヨウアブラナ)の亜種。

非GMは、「菜種油・非GM」と堂々銘打っているが、やはり値段が高い。

〇米油

ようやく真打登場、米油。

米油とは、米ヌカから精製される油。オメガ6:オメガ9比率は、4:5くらい。

玄米100㎏の精米で10㎏のヌカが取れ、そこから1㎏しか抽出されない。

さらに、ヌカは20℃以上の常温下に放置しようものなら、すぐににおいを放ち始め、虫まで寄ってくるため、扱いが面倒。

だから、ヌカはすぐ処分するか、玄米と同温度で管理しなければならない。お客さんに出しているのは、もちろんその日の削りたて。

だから、良質な米油を搾るなら、新鮮なヌカに限る。

しかし、ヌカは有機肥料やぬか漬け等にも使われる。日本では捨てられることがなく、新鮮なものに限られる油用だと、おそらく原料薄。

ゆえに、値段が少々高い。

メリットは、γオリザノールというポリフェノール(抗酸化物質)が他の油と比較にならないほど豊富。

酸化に強く(常温保管が可能)、オリーブオイルのように葉緑体が光合成もしない。

米ヌカから抽出されたγオリザノールは、その名も「γオリザノール」という名前で、

・コレステロールを抑える
・自律神経を安定させる
・高脂質血症の改善

等の効果から、更年期障害用の薬となっている。

すると、ヌカ付きの玄米や胚芽精米を「毎日」食べるって、どういう効果が期待できるか?が、おのずとわかる。

実際、米油は食用として優秀。

まず、国産原料なら確実に100%非GM。

酸化に強く、揚げ物の際のべチャッとドロッと感もなく、カリッとしいて香ばしい風味も特長的。

何より、油臭いにおいがないから、素材の邪魔をせず、もちろん油臭が服にもつきにくい。

〇新商品

生食用や早め使い切りオリーブオイルをメインに、加熱用の普段使いには米油、が、稲造個人のオイル選択の結論。

あとは、香り用のごま油くらい。

日本産米油は、星州ではなかなか見つからない。

ドンキで「ド」印の米油を見つけた。

裏に小さく「原産国タイ」とあったことを、WowWow、八百八町に紛れもねぇこの稲造桜ァ、a、見逃しちゃいねぇぜ!

タイやインドなぞ高温多湿な上にヌカの管理もいい加減そう。その品質を信じられるほど、私はおおらかではない。

そもそもジャポニカ種とインディカ種だから、油の性質も違うと思う。

だから。

山形天童産の米油を、稲造米穀で扱ってみることにしました。

日本産原料の米油は、星州では希少種。

米油は手作りマヨネーズでも簡単に乳化(水と油が混ざる作用)してくれるし、何よりクセがない。

安心して使いやすい。

ぜひオメガ6:9のバランスと、お手元の油の特性を踏まえたうえで、日本産ヌカの米油導入も検討してみてください。