天日塩と塩化ナトリウムの違いが、なんだってんだ!?え!
日本の高級和食店の場合、「○○塩を使用」
値段ありきの大衆店ではないし、板前だって
「いやな奴は食わなきゃいい」
みたいな、見た目は謙虚を装いつつも、(まるで稲造のような)
ゆえに、調味料の王者たる「塩」には、
(星州の超高級店はどうだろう?)
「美味しさ」とは、店構えや評判、
(※ワインだと、
「一流の醸造家が丹精込めた、1本〇〇万円のボルドー産」
なんて先入観があると、飲む前からゴリゴリ期待しちゃう。
実際、目隠しして飲んだら、
といっても、舌は正直。ちゃんとした料理というのは、
まろやかで、すぅ~~っと自然に血液になじむというか、
あれって、やっぱり塩を選んでいるから。
「いや、うちは普通に99.9%塩化ナトリウムの精製塩ですよ。
それに、昆布やカツオからダシとるなんか面倒だし高いから、
要は、料理の腕より、インスタ映えして、
なんてホリエモン風のオーナーもいるのだろう。しかし、
〇
実際、海の天然塩はちがう。
たとえば、炒め物に小さじ一杯とか使ってみる。
精製塩だと塩っ辛さが料理全体を覆ってしまうが、海の天然塩は、
なじみがいい。そう、そういう表現。精製塩は、
精製塩は「イオン交換膜法」といって、
一方、海の天然塩の塩化ナトリウム含有率95%以上で、残り5%
天然塩はまさに「海の結晶化」だから、そういう料理になる。
実際、天然塩に慣れると舌だけは贅沢になる。
稲造は見た目が貧乏で、実は本当に貧乏なんですがw、
脂っこいと、
・・・
ははうえさま、お元気ですか
ド田舎の濃い味に慣れたわたしの舌は、海の天然塩のおかげで、
それではまた、おたよりします。ははうえさま、稲造~♪
〇
この3月上旬。石川は能登半島の珠洲(すず)から、
能登といえば、日本海側のポコッと突き出たあそこ。
まず、遥か間宮海峡から南下してくる寒流の「リマン海流」と、
地理的には、絢爛豪華な(?)金沢文化圏とは途絶した、
縄文時代からほとんど変わらぬ、
そもそも、「珠洲」なんて誰も読めない。
要するに、能登沖は海そのものが豊かで、かつ、すげ~
南国の島々は、コバルトブルーで熱帯魚なんか泳いて、
一方、日本海はですね…
岩礁だらけで、冬は暴風雪の津軽海峡冬景色そのままで。
凍えそうなカモメが一羽飛ぶ下で、
そういう暗さが漂っているんですよ。都会育ちの人、
でも、ディープブルーの海は見た目も中身もきれい。
和食にはそんな日本海の塩だ!と、
〇
珠洲の塩は天日平釜法。人力100%、
秋田、石川、富山は「美人が多い」といわれます。
製塩には、海水から水分を飛ばして濃縮する過程があります。
ということで、これも江戸時代からそのまま、立てかけた簾(
その濃縮海水を「平釜」という文字通りの巨大な平釜で、
岩塩に比べて2/3~半分くらいのしょっぱさ。(
塩むすびで試してみると、違いがはっきりするレベル。
「おかあさん、おしおかえた?」
ってわかる子には絶対わかる。
塩も使い分け。洋食には洋食らしく岩塩や欧州の海塩。
〇
一時帰国された時、百貨店等で天然塩を吟味して少量購入、
「なんか変わった!」
って家族にバレるくらいおかずのレベルが上がる分、
で、稲造米をいっぱい買ってもらえれば…なんて下心ムンムンww
同じ料理でも塩次第で違ったものになるって、面白くないですか?
「外食って濃いな~」
みたいに、町人のくせに舌だけは貴族になってしまうw
で。
これが塩麹だと、成分がより複雑化して、さらに奥行きがでます。
タグ: